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コラム

ジェンドリンのプロセスモデルと道元の正法眼蔵 

 村里忠之さんが、「ジェンドリン=写真=のプロセスモデルの視点から道元の『 正法眼蔵 』を理解する」と題した論文を執筆。イギリスで出版された「Senses Focusing(フォーカシングのさまざまな意味感覚」という本の上巻に収録されました。
 12月17日にズームで開かれた「暗在性哲学と質的研究の会」で概要を紹介しました。正法眼蔵は、仏教の基本を言語化した古典です。修行をすることで不安がなくなり、生きることをあるがまま受け入れられるようになる。それが悟り、というようなことが書かれています。
 村里さんは「正法眼蔵とジェンドリンの『プロセスモデル』は読む人を勇気づける本。背筋がピンと立つ。継続的に静かな興奮を引き起こされる人類の宝である」と語りました。「先が読めない、近代が現代に生まれ変わろうとしている産みの苦しみの時代をガイドしてくれる」と言います。時代背景は違っても、どちらの本も「身体智への深い正確な探索の成果である」と解説。「道元が私たちに、非常に深い真理に関する分節化できないことを示し、それを説明するのにプロセスモデルが役に立つ」と説明しました。
 村里さんは、プロセスモデルの共同翻訳作業や正法眼蔵の読書会を続けています。「最近は自然に全部を委ねるような生き方ができて気分がいい。悩みが消える」と、現在の臨床現場での体験もふまえて話していました。
 仏教でいう「安心」を知りたくなり、私も「正法眼蔵」を学びたくなりました。