札幌フォーカシングプロジェクトは4月12日(土)午前10時から午後5時まで、札幌市社会福祉総合センターで「軽いつながり」づくりのワークショップを開きます。翌13日(日)午前10時から午後4時までは、かでる27で「夢ピカジップ」を楽しみます。
いずれも、講師はフォーカシングトレーナーで、臨床心理士、公認心理師の筒井優介さん=写真=。初日は、適当な間の取り方、イメージやメタファ(隠喩)を用いたフォーカシングの生かし方を学びます。2日目は、村山正治さんが開発した新しい事例検討法「ピカジップ」を夢の解釈に応用します。近く募集を開始します。
2月の例会は8日(土)
札幌フォーカシングの2月の例会は8日(土)午後1時半から、札幌市社会福祉総合センター4階の視聴覚兼会議室で開きます。
通常のフォーカシングセッションのあと、4月のワークショップの打ち合わせもします。
「傾聴」技能を深める
札幌フォーカシングプロジェクトは1月11、12の両日、札幌市社会福祉総合センターでワークショップを開き、フォーカシングを通じて傾聴を身につけました。
講師の北大学生総合相談センターの榊原佐和子さんと小坂淑子さんがデモンストレーションを交えて、わかりやすく教えてくれました。
初日は、話し手の感じていることに焦点を当てて聴く練習をしました。初めのうちは、話し手の体験の流れを妨げないように、あいづち、うなづきながら聴いていきます。話し手が感じに触れてきたら、そこにとどまってもらい、どんな感じかを尋ねました。
2日目は動きやアートを使って「からだの感じ」に触れた後、それを紙に描いて「心の整理」をしました。午後は、話し手の身になって共感したエッセンスを伝える練習をしました。まずは、聴き手自身の感じていることを紙に描いて、一呼吸置きます。そのあとで、話し手の感じていることへの共感的理解を言葉で表現することで、深まっていくことが体験できたようです。
フォーカシングの新刊2冊
フォーカシングの新刊を2冊紹介します。一つは「フォーカシング・ハンドブック」。「最新の理論や実践方法を収めた入門手引書」です。日笠摩子さん監修、高瀬健一さん編著で、道内からも榊原佐和子さんと小坂淑子さん、山下佳久さんが執筆しています。1月6日に発売。北大路書房、3960円(税込み)。
もう一冊は、池見陽さん著の「カウンセリング再発見 それはフェルトセンスから始まった」で、2月17日刊行。創元社、2970円(税込み)
アマゾンで予約を受け付けています。
【俳句】「冬北斗」など、冬の季語を公開
体調はいかがでしょうか。秋から冬への切り替わりは、必ずしもスムーズではないようで、しばらくは体がどう反応すれば良いのか迷っているように感じられることがあります。そんな状態の場合に体調を崩してしまうことも少なくありません。
若かりし頃はさして感じていませんでしたが、高齢者に分類されるようになると、一旦不調に陥ってからの回復に随分と時間がかかるようになってきているなぁと思います。つい先日、鎌倉に住む長男一家が遊びに来てくれて、滞在わずか3時間ほどでしたが、4歳になった孫姉妹の姉と「くらげペンの戦い」や「ブラックホール」などに付き合うと、その凄まじいまでのパワーに翻弄されそうでしたが、帰りしな孫が「またブラックホールやろうね!」とニコニコして言うのは本当に可愛いものです。
さて冬の季語です。歳時記の冬は、私たち道内の人間にとってはややゆるい感じもありますが、温暖化が進むにつれて少しずつフィット感が出てくる面もあるのではないかと思っています。ぜひ「俳句」のページをご覧になって、気が向いたらチャレンジしてみてください。
傾聴WS 締め切り迫る
札幌フォーカシングプロジェクトは1月11日(土)と12日(日)、午前10時から午後5時まで、札幌市社会福祉総合センターで「『聴く』を見直そう:フォーカシングで「傾聴」スキルを深めてみませんか?」と題したワークショップを開きます。
初日は「フォーカシングを活用した傾聴ワーク」。TIFI認定フォーカシングトレーナーの榊原佐和子さんが主担当になります。
2日目は「非言語の表現を見る・聴く・感じる」。同資格の小坂淑子さんがメーンの担当になります。
フォーカシングをもっとうまくなりたい方、傾聴スキルを向上させてスキルを高めたい方、「傾聴」をもっと深めたい方、「傾聴」に興味がある方にお勧めです。
フォーカシング経験のない方でも参加いただけます。
申し込み、参加費入金とも締め切りは1月8日です。
〇申し込みは、以下のフォームから ↓→https://forms.gle/BXyEstrzomEodaaaA
写真は昨年1月の小坂さんによるフォーカシング指向表現アーツのワークショップです。
「漠然力で考える」出版
得丸智子さんの「漠然力で考える ゆくてをつかむTAE思考法」が出版されました。
本の帯にある通り、AI時代を生き抜く人間のための全身感覚思考法です。
「全身感覚」というのは、フォーカシングの言うところのフェルトセンス(からだの感じ)であることは言うまでもありません。
本全体がワークの連続です。TAEを知らないビジネスパーソンを主な対象にしています。日々の暮らしや仕事のチームワーク、あこがれの起業家やビジネス人、働きがいなどをテーマに書きながら進めます。ジェンドリンが開発したTAE(エッジで考える)を、得丸さんがやさしい手順にしたシートを使います。
定価1760円(税込み)。 本のチラシを添付します。
【俳句】夏の季語を公開
寒暖定まらず、体調を崩されている方も少なくないかもしれませんね。自分も自分も咳がなかなかとれず、大好きな歌の練習がままならなりません。もしかしたらこれまで声帯を酷使してきたかもしれず、ここらでちょっとひと休みということかなぁと思います。「もっと楽に歌えるようにしなさい」とのお告げでしょうかね〜(笑)。さて、北海道の夏はたいていあっという間に過ぎてしまうものでしたが、暑さが続く年も増えてきたようです。いわゆる温暖化で、農水業の収穫模様が大きく変わってきましたね。
というようなわけで、夏の季語をオープンしました。お時間のあります時に、もし気が向いたら、試しに作ってみてください。何せ、自分だけでわかりゃ良いという「なんちゃって俳句」ですから、どうぞお気軽に、お気楽にご投稿を!
小坂さんの論文が学会誌に
1月に札幌でフォーカシング指向表現アーツ(FOAT)のワークショップを開いた小坂淑子さん(北大)の論文が、日本人間性心理学会の学会誌第41巻第2号2024年に掲載されました。
論文は「若年無業者の職業準備性に対するフォーカシング指向表現アーツの効果」です。若年無業者とは、高校や大学などに通学しておらず、独身で、ふだん収入になる仕事をしていない15歳以上35歳未満(内閣府)を指します。小坂さんは20代と30代の9人を対象にFOATのグループワークを実施しました。
その結果、「自己充足志向」や「自己の情動評価」の点数が実施前に比べて上昇。アートワークの体験が、興味関心やモチベーションを向上させる方向につながったり、気持ちを客観的に評価できるようになったりする傾向がみられました。
面接では、若年無業者から、社会的規範へのとらわれや体調不良、孤立傾向があったことが語られました。今回のワークを通じて、今ここで感じている、具体的に何をしたいか、何ができるかを表現し、仲間と共有しました。それによって、職業準備の一部である精神的な回復、自他への肯定的な理解、主体的な将来への展望を見いだすことができた、と結論づけました。
【俳句】春の季語を公開
この冬はいつもより雪が多かったように思いましたが、実際どうなのでしょう。除雪状況との兼ね合いがあるので、見た感じでは本当のところがよくわからないのかもしれませんね。そして一気に進む北海道の春、ちょっと立ち止まって、目を凝らし、耳を澄ませば、馴染みのものごとですらまた新鮮に感じられるかもしれません。
というようなわけで、春の季語をオープンしました。お時間のあります時に、もし気が向いたら、試しに作ってみてください。何せ、自分だけでわかりゃ良いという「なんちゃって俳句」ですから、お気軽に、お気楽にどうぞ。そして、是非是非ご投稿を。