天候の不順は続いておりまして、国際政治の不順も続いておりまして、経済情勢の不順も然り。せめて自分の中にだけでも、少しだけでも、順調・順当な場所を保っておきたいものだと思うこのごろです。
そんなとき俳句は、自分と、季節や自然との接点を改めて確かめる機会になりますし、併せて自分を多少客観視することもできるかもしれません。
夏の季語を公開しました。「俳句」のページでご覧になれます。気が向いたら、どうぞ楽な気持ちで作ってみてください。そしてどうぞお気軽に投稿してみてください。
天候の不順は続いておりまして、国際政治の不順も続いておりまして、経済情勢の不順も然り。せめて自分の中にだけでも、少しだけでも、順調・順当な場所を保っておきたいものだと思うこのごろです。
そんなとき俳句は、自分と、季節や自然との接点を改めて確かめる機会になりますし、併せて自分を多少客観視することもできるかもしれません。
夏の季語を公開しました。「俳句」のページでご覧になれます。気が向いたら、どうぞ楽な気持ちで作ってみてください。そしてどうぞお気軽に投稿してみてください。
ジェンドリンのTAE(エッジで考える)の普及に約20年間努めてきたTAE研究会が、会誌を創刊しました。同研究会のホームページから無料で入手できます。フォーカシングやTAEを広く知ってもらう拠点になりそうです。
15人が寄稿。「TAEという一つの思考法が、趣味や日常生活での気づきから、いわゆる学術研究まで、幅広いテーマに適応されていることに気づかれるでしょう」(得丸智子さんの巻頭言)。
札幌フォーカシングプロジェクトの西岡良洋さんは「詩作と思索における『ブランク』の活用ーTAEをふだんづかいする一つの方法」を寄稿しました。ブランクの活用とは、ざっと文章を書き留めていって、大事だけれどいまく言えないところを「 」にしておく方法です。いったん筆をおいて、その場所を感じながら、ゆっくりと丁寧にいくつか言葉を出してみる。しっくりこなければ、取り下げて、またその場所へと戻る。そうすると、「言葉から出て、言葉へと出る」ことを実践できると述べます。
村里忠之さんは「ゲーテのTAE」と題して、「ファウスト」の中でTAEと同じことを主人公がしていると指摘。「神なき時代の導き手として私たちは自分の身体知に頼らなければならないようである」と、TAEの可能性に言及しました。
末武康弘さんは「TAEと俳諧」と題し、芭蕉が「匂付け」と呼んだ「匂い」とはフェルトセンスであるとし、TAEとそこで体験されるプロセスの価値を強調しています。
諸富祥彦さんはインタラクティブ・フォーカシングにTAEの超短いバージョンを取り入れた実践を紹介し、体験のエッセンスを捕まえて、文にすることで、聞き手の言語化の力量アップにつながると勧めました。
気候不順、あちらこちらで災害も頻発しています。が全体として季節は確実に移ろってまいります。私たちもそれにつられるようにして、何かが少しずつ、あるときは劇的に、変化を続けているのでしょう。
この3カ月ですら2度ほど体調を崩し、一時は大好きな歌も歌えない状態にもなりました。いよいよできるうちにやっておいた方が良いとの思いを強くする一方、しょっちゅうからだとの対話を絶やさず、大きな無理がかからないようにすることが大事になってくるのだと思います。
さて春の季語です。まだそれほど本格化してはいませんが、イメージでならどんどん季節を進めることもできるのです。ぜひ「俳句」のページをご覧になって、気が向いたらチャレンジしてみてください。
一つは「フォーカシング・ハンドブック」。「最新の理論や実践方法を収めた入門手引書」です。日笠摩子さん監修、高瀬健一さん編著で、道内からも榊原佐和子さんと小坂淑子さん、山下佳久さんが執筆しています。1月6日に発売。北大路書房、3960円(税込み)。
もう一冊は、池見陽さん著の「カウンセリング再発見 それはフェルトセンスから始まった」で、2月17日刊行。創元社、2970円(税込み)
気候不順、あちらこちらで災害も頻発しています。が全体として季節は確実に移ろってまいります。私たちもそれにつられるようにして、何かが少しずつ、あるときは劇的に、変化を続けているのでしょう。
この3カ月ですら2度ほど体調を崩し、一時は大好きな歌も歌えない状態にもなりました。いよいよできるうちにやっておいた方が良いとの思いを強くする一方、しょっちゅうからだとの対話を絶やさず、大きな無理がかからないようにすることが大事になってくるのだと思います。
さて春の季語です。まだそれほど本格化してはいませんが、イメージでならどんどん季節を進めることもできるのです。ぜひ「俳句」のページをご覧になって、気が向いたらチャレンジしてみてください。
得丸智子さんの「漠然力で考える ゆくてをつかむTAE思考法」が出版されました。
本の帯にある通り、AI時代を生き抜く人間のための全身感覚思考法です。
「全身感覚」というのは、フォーカシングの言うところのフェルトセンス(からだの感じ)であることは言うまでもありません。
本全体がワークの連続です。TAEを知らないビジネスパーソンを主な対象にしています。日々の暮らしや仕事のチームワーク、あこがれの起業家やビジネス人、働きがいなどをテーマに書きながら進めます。ジェンドリンが開発したTAE(エッジで考える)を、得丸さんがやさしい手順にしたシートを使います。
定価1760円(税込み)。 本のチラシを添付します。
寒暖定まらず、体調を崩されている方も少なくないかもしれませんね。自分も自分も咳がなかなかとれず、大好きな歌の練習がままならなりません。もしかしたらこれまで声帯を酷使してきたかもしれず、ここらでちょっとひと休みということかなぁと思います。「もっと楽に歌えるようにしなさい」とのお告げでしょうかね〜(笑)。さて、北海道の夏はたいていあっという間に過ぎてしまうものでしたが、暑さが続く年も増えてきたようです。いわゆる温暖化で、農水業の収穫模様が大きく変わってきましたね。
というようなわけで、夏の季語をオープンしました。お時間のあります時に、もし気が向いたら、試しに作ってみてください。何せ、自分だけでわかりゃ良いという「なんちゃって俳句」ですから、どうぞお気軽に、お気楽にご投稿を!
1月に札幌でフォーカシング指向表現アーツ(FOAT)のワークショップを開いた小坂淑子さん(北大)の論文が、日本人間性心理学会の学会誌第41巻第2号2024年に掲載されました。
論文は「若年無業者の職業準備性に対するフォーカシング指向表現アーツの効果」です。若年無業者とは、高校や大学などに通学しておらず、独身で、ふだん収入になる仕事をしていない15歳以上35歳未満(内閣府)を指します。小坂さんは20代と30代の9人を対象にFOATのグループワークを実施しました。
その結果、「自己充足志向」や「自己の情動評価」の点数が実施前に比べて上昇。アートワークの体験が、興味関心やモチベーションを向上させる方向につながったり、気持ちを客観的に評価できるようになったりする傾向がみられました。
面接では、若年無業者から、社会的規範へのとらわれや体調不良、孤立傾向があったことが語られました。今回のワークを通じて、今ここで感じている、具体的に何をしたいか、何ができるかを表現し、仲間と共有しました。それによって、職業準備の一部である精神的な回復、自他への肯定的な理解、主体的な将来への展望を見いだすことができた、と結論づけました。
この冬はいつもより雪が多かったように思いましたが、実際どうなのでしょう。除雪状況との兼ね合いがあるので、見た感じでは本当のところがよくわからないのかもしれませんね。そして一気に進む北海道の春、ちょっと立ち止まって、目を凝らし、耳を澄ませば、馴染みのものごとですらまた新鮮に感じられるかもしれません。
というようなわけで、春の季語をオープンしました。お時間のあります時に、もし気が向いたら、試しに作ってみてください。何せ、自分だけでわかりゃ良いという「なんちゃって俳句」ですから、お気軽に、お気楽にどうぞ。そして、是非是非ご投稿を。
日本フォーカシングプロフェッショナル会主催の講演会が1月8日、オンラインで開かれました。TIFI認定フォーカシングトレーナーの田中秀男さんが「『体験過程と意味の創造』から見たフォーカシング」と題して講演しました。
「体験過程と意味の創造」(ECM)はジェンドリンの初期の哲学的主著です。1962年に公刊され、日本語訳は1993年に出版されています。この中で、感じられた意味(felt meaning)とシンボルとの7つの機能的関係が説かれており、田中さんはその一つの「直接参照(direct reference) 」に基づいて、フォーカシングセッションの逐語記録を検討しました。
直接参照は、「この感じ」「それ」など指示代名詞を使って、感じられた意味に向かうことです。このとき、シンボル(言葉)の役割は、感じられた意味を指し示すこと、引き立たせることだけ。適切に言えているかどうかという問題が存在しません。
田中さんは逐語記録で、フォーカサーが新鮮な言い回しをする直前に生じる短い沈黙に着目。その前にリスナーが「ちょっと、それに軽く触れてみて、そうしたら何が出てくるかを見てみましょう」という教示をしていました。「それ」に何も押しつけず、「それ」から何が出てくるのかを待つようにという教示が、効果を挙げた例としました。
ジェンドリンのフォーカシング簡便法にある、フェルトセンスの取っ手のような「ハンドル」表現が見つかっても、リスナーの「その感じと一緒にいてみましょう」などという教示を受けてフォーカサーが短い沈黙をしていると、表現が変わっていくことがよくあります。
田中さんは、これらをECMでいう「創造的遡行」を呼びました。
このほか、「感じられた意味」は、日常生活で常に機能しており、フェルトセンスの形成されていないものを含む広い概念であることなど刺激に富む講演でした。