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コラム

フォーカシング指向表現アーツWS

 表現アートセラピーとフォーカシングを統合したフォーカシング指向表現アーツセラピー(FOATⓇ)のワークショップを1月13、14の両日、札幌市社会福祉総合センターで開きます。満席となりました。
 1月の札幌フォーカシングプロジェクト例会は休みになります。
 このホームページの「ワークショップ」に詳しい説明があります。講師の小坂淑子さん(北大学生相談総合センター講師)は、この分野で国際的な研究を進めています。コルビーという人型に自分のカラダの感じを表し、自分にやさしくする練習もします。上の写真はコルビーに自分の感じを表すものを置いた作例です。
 
 

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集い

フォーカサーの集いin福岡

 怒りへの対処から、植物好きのフォーカサーのためののワークまで。8月19、20日に福岡市内で開かれた九州で12年ぶりのフォーカサーの集い。フォーカシングの可能性が広がりました。
 25の「出店」の中で、「第6回ジェンドリン哲学や仏教を語り合おう~怒りとフェルトセンス」で議論が盛り上がりました。話題提供者の土江正司さんは怒りへの対処法として「怒りがあるとわかっている。ただ気づく、抑えようとしない。怒りを対象化し、出すことによって変化が生じる。フォーカシングやこころの天気は、怒りへの対処法を提供している」と述べました。
 朝のテレビドラマ「らんまん」で植物が注目されている中、岡村心平さんは「ボタニカル・クロッシング(植物との交差)」を出店。最近の自分の状況やありようを動物にたとえる池見陽さんの「アニクロ」を実践する中で思いついたワークです。何かの植物にたとえ、「その状況のどこがその植物の感じなのでしょう」などと質問をします。参加者がペアになってやり、新たな視点から体験を振り返る機会になっていました。
 このほか、インタラクティブ、創造性を育むアート、粘土、自己表現、動きと踊り、セラピストの成長、子供とのワーク、夢、TAE、プロセスモデル、ホールボディーなど多彩な出店が開かれました。
 会場で振る舞われた茶菓や、情報交換会で提供された地元の味の夕食など、スタッフのきめ細かい配慮が行き届いていました。
 来年は、千葉県の和洋女子大で開かれます。
写真は、集いの前に観光で訪れた福岡県太宰府市の観世音寺と、大分県中津市の羅漢寺、福沢諭吉旧家です。
 

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講座

フォーカシング指向心理療法とは

 「来談者の生の動きに合わせて対応する」「柔道の試合のようなもので、フェルトセンスを感じたら背負って投げる」ー。6月16、17日に道民活動センターで開かれたフォーカシング指向心理療法のワークショップ。フォーカシングを知らないし、しようと思っていない来談者に対して、カウンセラーがどのような応答をするかを学びました。
 講師の内田利広さん(龍谷大教授)は九州大で村山正治さんのもとでフォーカシングと出会い、増井武士さんや神田橋條治さん、成田義弘さん、池見陽さんら名だたる心理療法家と交わり、研究を深めてきました。昨年、「フォーカシング指向心理療法の基礎」を出版しました。
 フェルトセンスは、ある問題についての漠とした、言葉にしがたい内的な気づきや身体的な感覚のことです。ここに目が向かないと、面接が進んでいない感じがします。
 内田さんは自らカウンセラーとしてかかわった例を提供しました。カウンセラーは、来談者の言うことをまず尊重します。大変な経験だったのに「平気でした」と語る場合も、「平気な訳ないじゃない」などと反論するのは愚の骨頂です。面接の中で信頼関係ができて、少しずつフェルトセンスに目を向けている中で、来談者が体験を言葉にすると、変わっていきます。
 来談者が自分のフェルトセンスにどのように触れようとしているかを「触知」という言葉で説明しました。来談者は自分の体験にあまり触れようとしないことも多いですが、その時は触れないことが大事で、無理に言葉にしなくてもいいそうす。来談者の見たくないものでも、カウンセラーが安心感をもってそこにいると、触れられることがあります。このような態度がカール・ロジャースの言う「傾聴」だそうです。
 来談者とカウンセラーのフェルトセンスは場の状況を含めたもので、基本的に共通していると説きました。来談者のフェルトセンスを促進しそうな時にはカウンセラーがその言葉を発してみます。「基本はそんなに伝えなくてもいい。これ以上近づかない方がいいと感じたら、『今日はそんなとこでいいでしょうか』と確かめる」と、内田さんは二人の間の川に「小石」を投げ込むかどうかの慎重な扱い方を、語りました。
 参加者がペアを組んでの実習も含め、実りの多い2日間だったようです。
 
 
 
 
 
 

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コラム

【俳 句】 夏のお題を公開

天候が年々おかしくなっていくようで、気温の上下も結構激しく、年齢的なこともあってか調整のしづらさを感じます。おかしいといっても、「人間にとって」そう思われるだけなのでしょうが。体調管理にはお気をつけください。

日本ではまだちゃんと季節が移ろいます。そろそろ夏めいてきました。5月下旬には大通公園のライラック祭りで、ゴスペル・デビューを果たしました。総勢12人中、唯一の男性として。デビュー戦はまぁ3回1分12秒TKO負けといった感じでしょうか。相当に緊張してしまったのです。幼稚園時分、運動会の入場行進で全身が固まって、一歩も進めなくなってしまったこと(自分は覚えてないが、親から聞かされた)を思い出しました。元来おっそろしい「緊張しぃ」なんですねぇ。

さて、夏のお題を決めました。これで9月3日(日)までいきますね。今回は珍しく予定通りのタイミングでお題の更新ができました。よかったら投稿ページをご覧になって、遊んでみてください。

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コラム 広場

「プロセスモデル」刊行記念シンポ

 ジェンドリンの哲学の主著「プロセスモデル」の刊行を記念した特別シンポジウムが2月23日、オンラインのズームで開かれました。
 全国から124人が参加。シンポはユーチューブで公開されています。
本は著者割引で定価より1000円安い6500円送料込みで買えます。希望者は氏名、住所、電話番号を書いて末武康弘さん(suetake@hosei.ac.jp)にメールを送ってください。
 日本語に訳したのは、末武康弘さん(法政大)、得丸智子さん(開智国際大)、村里忠之(宮カウンセリングルーム)さんの3人です。18年間かけて共同で翻訳してきました。
 司会の諸富祥彦さん(明治大)が読後感として「われわれが日々の小さい仕事に心をこめてやっていることの意味を実感できる本。日々の小さいことが人類の進化につながっている。とても大きな視野の中に位置づけできる」と話しました。
 1章から6章までを訳した末武さんは、「原著は20世紀末の1997年に本の形で初めて公開された。19世紀末の1897年にはフロイトが催眠カタルシス療法を断念し、自由連想法を適用した」とこの日朝思いついたことを語りました。ジェンドリンは、20世紀末に身体、自然からシンボルや文化、人間的営為への発展の軌跡を描いたというのです。この本の一番の魅力は「身体と自然の復活」。時間について、最初に時間があるのではなく、生命が生きることで時間と空間が生まれるという理論を提起。確かに、私たちが死ねば、私たちにとっての時間はなくなります。
 7章を訳した得丸さんは「この本にあるTAE(エッジで考える)を使えば、私たちも直接照合体からさまざまのものをつくれる。楽しい本。飽きない。どこから読んでもわからないが、わかると、どこを読んでもわかる」と述べました。
 8章を訳した村里忠之さんは「自然から出発し、自分を取り戻す本だから読んで楽しくなる。知識を伝達している本ではない。難しいけど、自分の何かに触れて、細胞が生き生きしてくる感じ」と語りました。

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広場

泉屋さんの句が全国放送

 札幌フォーカシングプロジェクトのホームページの「ちょっと俳句ing」主宰者・泉屋昌平さんの作品が3月5日、NHKEテレの「NHK俳句」の入選作として紹介されました。
 「凧合戦 首の痛みを あとまわし」です。泉屋さんはNHKでこれまで佳作には入っていましたが、入選作になったのは初めて。
 NHK俳句は全国から寄せられた投稿句の中から優れた作品を各週の選者が選び、入選句として作者名とともに紹介しています。
 今回の選者は高柳克弘さんで、お題は春の季語「凧(たこ)」でした。
 高柳さんは泉屋さんの作品を「凧が一番の優先事項だという気迫が伝わってくる」と評しました。ゲストで、ドラマ「相棒」などに出演する俳優の鈴木砂羽さんは「共感しかない」と話しました。
 だれもが共感できる作品という点では、フォーカシングと相通じるものがありそうですね。
 泉屋さんは道新文化センターのフォーカシング入門講座の中でも、フォーカシング的な俳句について指導をしています。

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広場

内田さんのワークショップ6月17、18日

 龍谷大教授で、日本フォーカシング協会前会長の内田利広さんを招いたワークショップを6月17、18日にかでる27、540会議室で開きます。
 初日は午後、2日目は午前と午後です。内田さんは京都教育大で長く教えて、退官後、龍谷大に移りました。フォーカシング指向心理療法や教育相談の研究でも知られています。詳しくは以下のページをご参考に。

内田 利広|文学部|龍谷大学 You, Unlimited (ryukoku.ac.jp)

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コラム

【俳 句】冬のお題を公開

ついうっかりしていて(前回もでした)、更新し損なっていましたが、2023年3月5日までの期間を、冬に充てますね。

NHK俳句12月号が店頭に並んでいますが、なんと佳作に2点入りました。2022年はこれで6回目の採用となります(いずれも佳作)。2つというのは自分には滅多にないことでありまして、これで気持ちよく年を越せるように感じました。

ヴォーカルの個人レッスンを始めて3カ月目になりました。月2回で1回あたり45分、ストレッチや発声練習と、先生と相談して決める課題曲の練習とが半々の構成です。ちなみに今取り組んでいる課題曲は、玉置浩二さんの「メロディ」。普及版とギター弾き語り版と2種類やってます。玉置さんはすさまじい表現力を持っていることを実感!来年からはスティービー・ワンダーや、ひょっとするとホイットニー・ヒューストンなんかもやるかもしれません。楽しみでワクワクしています。

寒さ厳しき折柄、身も心もご健康に留意なさりつつ、新しい日々を重ねてまいりましょう。

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講座

岡村さんのWS終了

 「問いかけ」からフォーカシングを学びほぐす、と題した岡村心平さんのワークショップが5、6の両日、札幌の道民活動センターかでる27で開かれました。
 これまで、「フォーカシングでは傾聴はするけど、質問をしてはいけない」、と何となく思っていた参加者には、新鮮な内容だったようです。
 言葉にならない身体感覚(フェルトセンス)を感じ、何かにたとえたあと、質問すると効果的だと学びました。たとえたもの(メタファ)と掛けて、今の私の状況と解く、その心は…と「なぞかけ」の形にあてはめると、新鮮な何かが出てくることを体験しました。これは、伝え返しだけでプロセスが進まなくなったときに有効です。なぞかけでなくても、「最悪の部分は」とか「何が起きたら楽になるか」などさまざまな質問をすることで、言葉(メタファ)と実感(フェルトセンス)が交差すれば進展するそうです。
 今回のワークショップを機に、札幌フォーカシングプロジェクトの例会でも、質問を練習してみたり、どんな質問がいいか迷ったときにはフォーカサーに聴いたりする人が出てくるでしょう。大きな転機になりそうな2日間でした。
 

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コラム

煩悩とフェルトセンスについて

 9月に沖縄で開かれたフォーカサーの集いで、フォーカシングプロジェクトが「ジェンドリン哲学や仏教を体験的に語り合おう~煩悩とフェルトセンス」という出店を開きました。講師を務めた岡村心平さんと仁田公子さんの話した内容が、ユーチューブで公開されたのを機に紹介します。
 岡村さんによると、フォーカシングが、なぜ身体感覚(フェルトセンス)を大事にするかというと、身体はどんなふうになったらいいかを知っているからです。フェルトセンスは、自分がどうなったらいいかを知っている、謎めいた存在です。
 環境と相互作用している身体は、環境を含意しているとジェンドリンは言います。含意の仕方は同時的なものだけでなく、まだ生じていない出来事も含みます。空腹は、食べ物の探索を含意し、食べ物の発見は摂食を含意しています。含意へと向かって生起するという方向性を伴い、含意に向かって生起した出来事は、食べると空腹感がなくなるように、含意自体を変化させます。こうした機能的円環の中で、フェルトセンスが存在するということは、何らの身体のプロセスの停止、欠如、何かが足りない(未完了)ということです。
 身体は未来において生じうる生起を「予感」していると、岡村さんは語りました。実際に幸せか満ち足りているかどかではなくて、「幸せの予感」があるかどうかで幸せは決まるのではないか、とも話しました。
 仁田さんは、煩悩とは、わずらいや悩むことなどと説明。生きていると避けられないものですが、「悟りへの入り口になる」と述べました。子を亡くした母親が仏陀に子を生き返らせる薬を求めたところ、死人の出たことのない家でもらいなさいと言われました。訪ね歩いた結果、どの家でも死んだ人の方が生きている人より多いと知り、救われます。仁田さんは「フェルトセンスも煩悩もきっかけになるものだから、人生は面白い。どんなに人生が苦しくても大変でも引き返したり、逃げたりしないで、それを体験し続けることで、硬くて重たいこころの扉が開き、別に地平が広がるきっかけになる」と投げかけました。